「毒親さん」~まとめ~

「毒親さん」~まとめ~

 

さて、これまでいくつかに分けて「毒親さん」についてお伝えしてきましたが、
結局どういう人を「毒親」って言うの?と聞かれたら、

 

●常に「不安」と「恐怖」を抱えていて、子供を自分の思い通りにコントロールする事で
「安心感」を得ようとする「自己愛」の強い親。

と答えます。

 

 

「自己愛」とは、ありのままの自分を愛せず「人にどう見られるか」という事にばかり意識が向いている人です。

 

これは私個人の解釈ですが、日本人の多くが「自己愛」を抱えていると思ってます。

 

自分の気持ちや主張を置き去りにして、他人の意見に「合わせる」「乗っかる」そして、それが上手くいかなかった時は相手を責める。
その相手に「合わせた」という選択をした自分の非は認めない。

 

なので、誰しもが「毒親」に成り得るんです。

 

「毒」という単語に禍々しさを感じながらも「毒舌キャラ」と言われる人達は何故か愛されます。
そういう人は往々にして、自分を飾る事なくそのまんまの自分を表現し思った事を口にします。
自分の中にある醜い部分から目を背けず、理解し、向き合っているからです。

 

そういう人は自分の醜さを他人の中に見た時でも、それを受け入れて許す事ができます。

 

毒親さんは、自分の中に抑圧されている自分の本当の感情に、幼い時からフタをしてしまっています。それを自分の子供の中に見た時「イライラ」して怒り出すのです。

 

「自分はずっとガマンしてきたのに、なんであんたはガマンしてくれないの!」

 

「子は親の鏡」という諺通り、子供は親が子供の頃に抑圧してきた感情を「投影」して親に伝えているのです。これは私自身も子供に教えられたので、非常に腑に落ちた現象でした。

 

例えば「ちゃんとしないとダメ」「時間は守らないとダメ」「迷惑をかけてはダメ」等、親から刷り込まれた価値観をそのまま子供に押し付けた結果、子供はそれとは真逆の「だらしない」「時間にルーズ」「人に迷惑をかける」子供として私の前に現れました。

 

私がイライラして怒鳴りつけていたのは、子供ではなく、過去の自分・・・子供の頃のガマンだらけの自分だったのだと気付きました^^;)>

 

私たちは日本という「戦争に負けた国」に生まれ育ちました。
その時の「教訓」として「我慢すること」「評価される事」「人の為に尽くす事」などを刷り込まれてきたのです。

そういう国でそういう教育を受けて育ったのだから、その価値観に縛られてしまうのも、ある意味仕方のない事なんです。

 

ただ、時代はもう平成から令和へと様々に変化してきており、昔の価値観など今の若い世代には「意味不明」なんです。

 

古い価値観に縛られた人と、それを知らず新しい価値観の中で生きる世代が「親子間」という現状だから「毒親」という言葉が生まれたんでしょう。

 

難しいかも知れませんが、昭和世代の「親」が、時代の変革に気付いて自らの「思い込み」を捨てて新しい事を受け入れる寛容な心を持っていただければ、親子関係のみならず、様々な人間関係の中で
より良い関係を築ける事と思っております。

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