ペルソナ(仮面)

人はそれぞれ場面に応じて「自分」を演じ分けています。

春は新しく物事を始めるシーズンでもあります。
新しい環境に慣れる為に「自分を演じる」という事は、誰にも経験がある事でしょう。

 

「友達といる時の自分」
「家族といる時の自分」
「恋人といる時の自分」
「他人といる時の自分」
「嫌いな人といる時の自分」

 

そうやって演じ分けていると、どれが「本当の自分」なのか分からなくなってしまう・・・
という風に思ってしまいますが、どれか一つではなくそのどれもが「本当の自分」
であると認めてあげて欲しい。

 

気心が知れた人と居る時の自分は好きだけど、苦手な人と居る時の自分は嫌。
自分の中にある「醜い自分」を認めたくないが為に、そんな自分を「演じている」
と思って「自分じゃない」とどこかで否定してしまいます。

 

ありのままの自分を見せられる人間関係はラクです。
自分を知らない人の前では自分を取り繕って良く見せようとしたり、
本音とは正反対な態度を取るなどしてしまう・・・
でもそれも「自分」でいいんです。

 

苦手な人や嫌いな人とも関わらなければならない時もあります。
そんな時に演じる自分を否定しないで、無理して笑顔を作っている健気な自分を
褒めてあげて欲しい。

 

一番いいのは「素直な自分」を無理なくさらけ出せる関係。
気遣いは大事ですが、それを無理なく自然に出来る関係をこそ大切にし、
不快感しか感じない人との関係には距離を取るなり、関係を切るなどして
関わらない方が賢明です。
自分の良い面だけを見せるのはしんどい事です。

 

「妬み」「嫉み」「恨み」「憎しみ」「劣等感」といった、
人には知られたくない「裏の顔」というのを誰もが持っているのです。
そんな自分を嫌悪し隠し通すのでなく、認めてしまう方がラクに生きられます。

学校や職場で新しい人間関係を築いていく方も多いと思います。
新しい環境の中で緊張にさらされ、自分を演じる事に疲弊してしまう人も多いでしょう。
嫌われる事を恐れるあまり、無理な自分を演じる場面も多々あると思いますが、
どうか自分を労わってあげてください。
自分の気持ちを押し殺してまで相手に合わせて「良い人」を演じ過ぎないで、
素直な自分でいられる人との関係を大切にしていってください。

 

新しい出会いを恐れず、素直な自分をさらけ出す勇気を持って欲しい。

 

この春「新社会人」や「新入生」として新しい環境に踏み出す彼らに向けて、
そんな言葉を送りたい。

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