ハロウィン騒動

今年もまた「ハロウィン」の季節がやって来た。

私も十年前までは「ハロウィン」が好きで、ちょっとした飾り付けをしたり、
地元のイベントに見学に行くなど、そこそこに楽しんでいた。

 

ところがこのイベントが年々と過剰なほど盛り上がり、安易に楽しめなくなってからは
イベントにすら行かなくなった。

 

そもそも「HALLOWEEN」とは、
「秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払うお祭り」で、
古代ケルト人が行っていたお祭りなのである。

 

それがいつしか「コスプレ仮装行列」に置き換えられてしまい、今年の渋谷駅前は
厳戒態勢でハロウィン行事を警戒している。

 

TVやメディアによる影響もあるが、何かこう「流されている」という感じが否めない。
ハロウィンに限らず、トレンドや流行に対する感覚が鋭敏でそれを追う事に必死・・・
という風にも見えてしまう。

 

別にコスプレが悪い訳でもないし、ハロウィンを楽しむのも悪くはないのだが、
それらが大挙して集まると、そこはもう「群衆」となり個人の意思とは関係なく
群衆の流れに翻弄されてしまう。

 

人というのは「群衆」の中に身を置いていると、周りの環境や雰囲気そして誰かの
言動に左右されやすくなる生き物なのだ。
どんなに固い意志を持っていても、誰かが「危険だ!」と言っただけでパニックに
なってしまうのが人間なのである。

 

周りの状況が明確に見えていれば、それを確認して安全対策を図れるが、
これが「群衆」となると周囲がどうなっているか分からないので、不安だけが膨らみ
その不安がそこにいる全ての人に伝播して「暴動」になる。

 

コロナが明け、ありとあらゆるイベントが解除された2023年。
花火大会も「有料」だの「規制」だのがかかり、昔のように河川敷に行って何気なく
鑑賞できるものではなくなってしまった。

 

そして秋の名物「ハロウィン」もご多聞に漏れず、昨今の「暴動騒ぎ」から渋谷が
出禁になるという異例の事態になった。

 

人は大勢でいると何となく気が大きくなって、ついつい悪目立ちする輩なども出てくる。
お酒の勢いも手伝って、派手な振る舞いに陥ってしまうのも、その場の環境がそう
させてしまうのだ。
何かに扮する事で普段の自分を隠し、なりたい自分になって街へ繰り出す。
日本人にとっての「ハロウィン」はそういう場になっていたのだろう。

 

いずれにせよ、今年の「ハロウィン」は自宅で・・・或いは友人同士でのこじんまり
としたイベントとして楽しんでもらえればいいと思う。

 

今年の夏は異常な暑さのせいで野菜が高騰し、秋の涼しさと味覚を待ち望んでいた。
そして、実りの秋に感謝して美味しいかぼちゃ等を堪能したいものである(@^^@)

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