「卒業」

3月は卒業シーズンですが、ここでは別の「卒業」をお勧めします。

 


結論から言うと次の3点です。

●「後悔」
●「罪悪感」
●「被害者意識」

 

誰でも多かれ少なかれ、
「後悔」「罪悪感」「被害者意識」という感情を密かに抱えているものです。

 

●「後悔」・・・過去に起きた出来事を自分の行為や言動によるものだと思い込み、
その行為を後々まで悔やむ事。
●「罪悪感」・・・自分の行為や言動が誰かや何かを傷つけたと思い込み、
後々まで悔やみ自らを責め苛む事。
●「被害者意識」・・・自分が誰かに何かに傷つけられたという思い込みから
「自分は被害者だ」と周囲に振舞う。

 

誰にも経験のある事でしょう。
でも、この3つは今後の人生において「最も不要なモノ」といっていいです。
何故なら、自身を過去の出来事に縛り付けて「今を生きる」事を忘れ、未来への希望をも
奪うからです。

 

そんな無用なモノからの「卒業」をお勧めします♪

 

誰の許可も必要ありません。
何より今の自分を「愛し」「慈しみ」「大切」にする為の「卒業」です。
そんな3つの重荷を背負っている方は是非「卒業」して、それらを手放してください。

 

私の知人に、亡くなった父親に対し「もっと何かしてあげる事があったのではないか?」
と言う後悔と自責の念に囚われている方がいました。
父親は81歳で知人の彼女は48歳でした。

彼女は自分の家庭の事もあって、頻繁にお見舞いや親孝行を出来なかったと悔やんでは
嘆き悲しんでいました。
闘病期間もそれほど長くなかったせいか、お世話出来なかった事が娘として
「不甲斐ない」「申し訳ない」そして「親不孝な自分」を許せなかったそうです。

 

彼女の気持ちはとても理解できます。
若い頃、親に心配や苦労を掛けたからこそ最期に面倒を見てあげたかった・・・
でも、その時間を与えられる事無く父を喪った。
その悔やしさや罪悪感は相当なものだったでしょう。

 

その時に「嘆き」「悲しみ」「悔やむ」のはむしろ存分に味わって欲しい感情ですが、
それを今後の人生に亘り延々と抱き続けるのは違います。
無慈悲と思われるかもしれませんが、親はいずれ亡くなり、遺された者はそれでも
生きていくのです。

 

辛い事から逃げたい気持ちは誰にもあります。
その現実を受け入れられないから「後悔」「罪悪感」「被害者意識」という気持ちでつい、
誤魔化してしまうのです。
その父親と彼女の関係は私も詳しくは知りませんが、色んな確執があったようです。

 

彼女の中の後悔や罪悪感は、彼女自身が
「父親に何かをしてあげるべきだった」という思いです。
父親の方に娘に何かしてもらいたかったと思っていなかったのであれば、その気持ちは
一方的な思いに過ぎず、彼女の「自己満足」でしかありません。
自己満足が悪いのではなく「父親に何かをしてあげるべきだった」という思い込みを
手放す事で、楽しかった過去を思い出して故人を偲んで欲しいという事。

 

亡くなったお父様もきっとそれを望んでいる・・・と思うのは私の個人的な気持ちですが。
この彼女に必要なのも「父親へ何も出来なかった過去の自分の自己満足」からの
「卒業」です。

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